Pythonを学ぶためのOS選びは重要なのか
Pythonを学ぶ前に、学習環境を整える必要があります。
そのための第一歩はパソコンの購入です。
パソコンを選ぶポイントは様々ですが、大きく違うのは「OS(オペレーションシステム)」です。
プログラマーが最低限抑えておきたいOSは「Windows」「Macintosh(Mac)」「Linux」の3種類であり、いずれかのOSを搭載したパソコンが多く選ばれています。
そこで「どのOSがPythonを学ぶのに最適なのか」ということですが、結論を言うと「どれでもOK」です。
PythonはOSごとに調整されたダウンロードパッケージが用意されており、
それぞれのOSで効率よくプログラミングを行うためのライブラリが豊富に用意されています。
そのため、Pythonを学ぶために特定のOSを選ぶ必要はありません。
それぞれのOSの特徴
PythonはOSを選ばないものの、最終的には3種類のOSからどれか1つを選ばなければいけません。
ここからは理想の開発環境を選べるように、3つのOSの特徴をご紹介いたします。
Windows
世界的に幅広く利用されているOSです。
2020年時点では世界中のコンピューターのおよそ88%(※)がWindowsを搭載しているとの調査結果が出ています。
そのため今後も継続的にプログラミング言語を習得すると仮定すれば、Windowsを搭載したパソコンでの開発に慣れておくことに損はありません。
※出典:Net Applications-Operating System Market Share
Mac
Apple社が製造を手がけるコンピューターに搭載されているOSです。
iPhoneやApple Watchなど、同じくApple社により製造されているデバイスとの相性が良いOSです。
Apple製品で使用するアプリケーションを開発する際のプログラミング言語「Swift」を併せて学習する際にメリットがあります。
Linux
WindowsとMacに次いで認知度を高めているOSです。
最大の特徴は「無料で利用できる」という点にあり、その上オープンソースであるため、
誰でも自分好みにOSをカスタマイズできるというメリットがあります。
また、Linuxは主に「サーバー」に関係する分野で広く活用されているOSです。
Pythonを学習する上で「AIエンジニアになる」という目標を掲げている場合は、
Linuxに慣れておくとデータの取り扱いにおいて効率的に経験値を積み上げられます。
手持ちのOSで最適解を導き出す
Pythonには「Battery Included」という思想があり、
パッケージをダウンロードすればすぐに誰でも開発ができるように工夫されています。
そのため、どのOSを使っていても不便なく学習を進めることが可能です。
OS選びの際にはPythonの学習に焦点を合わせる、というよりは
将来自分が習得したい知識に応じてOSを選ぶと後悔しません。
それぞれのOSの特徴を理解し、エンジニアとしての長期的な成長を視野にいれたOS選びをすると良いのではないでしょうか。