最近よく聞くAIって?
テレビやネット上の色々なところから“AI”という言葉を聞くようになりました。
漠然としたイメージはあるものの、どんなテクノロジーなのか説明できる人はそう多くないかも…。
人工知能という言葉をご存知でしょうか?
英語で言えば“Artificial Intelligence”。人工知能はこの日本語訳ですが、ほぼ直訳ですね。
昔から小説や映画、漫画などの題材として取り上げられ、たくさんの作品が生み出されてきました。
皆さんがご存知の猫型ロボット、ドラえもんも超高性能のAIです。
ドラえもんを想像している人にとって遥か未来のテクノロジーと思われがちですが、
AIは実用化レベルにまで進化を遂げており、様々な業種で活用されています。
iPhoneを使っている方にお馴染みのSiriも音声認識AIの1つ。
実は、私達の身近なところでAIが大活躍しているんですよ!
AIは一体どんなもの?
簡単にまとめると、“人間の知的な行動をコンピューターにさせる”こと。
あなたが、赤いリンゴと青いリンゴの2つから赤いリンゴを選べと言われれば、
目で見て赤いと思った方のリンゴを簡単に選ぶことが出来るはずです。
この人間の思考過程をコンピューターに再現させるプログラムがAIです。
しかし、これを人間の手だけでコンピューターに命令するのはとても手間がかかります…。
そこで用いられるのが「機械学習」という手段です。
代表的なものを挙げると、正解となるデータを入力してコンピューター自身に学習してもらうというもの。
そして、更に膨大なデータを使い、情報の精度を高める機械学習の1つが「ディープラーニング」と呼ばれるものです。
たくさんの情報をコンピューターに分析してもらい、その解析結果から正解を導き出してもらいます。
人間の脳が学習するときと似たようなことをさせていると言えば分かりやすいでしょうか?
AIって何に使われているの?
AIはフィクションの世界だけに登場する技術ではありません。
すでに実用されているAIの一部をご紹介します!
機械制御
近年広まりつつある自動運転には、機械制御のAIが使われています。
このタイプのAIが活用できる業種は数え切れないほどで、様々なニーズに応えられること間違いなし!
将来性も抜群で、人々の生活に欠かせない分野になるかも?
画像認識
医療界や製造業、セキュリティ会社などに幅広く導入されています。
身近なところでは、スマートフォンのカメラについている顔認識機能も画像認識の1つです。
Microsoft、Google、Twitterなどの大手企業が無料体験できるサービスを提供していますので、
興味のある方は試してみてはいかがでしょうか?
音声認識
前述で紹介したSiriやGoogleアシスタント、Amazonが販売・提供するAlexaはここに分類されるAIです。
人間の声を認識し、話している内容を文字に変換するだけでなく、
声の特徴から個人を識別することや、話している人の感情を読み取るなんてことも!
コールセンターのオペレーターや、接客業などの人材不足が問題になっている業種で注目を集めてる分野です。
AIに携わるAIエンジニアとは?
AIに興味がある人の中には、AIを開発するエンジニアになりたいと思っている人もいることでしょう。
しかし、彼らはどのような仕事をしているのでしょうか?
AIエンジニアについて
AIエンジニアは特定分野の情報を収集したり、AIが学習するためのアルゴリズムなどを開発したりと、
私達が想像する以上に様々な作業を行うことになります。
AIが正しく学習したかどうかの検証も重要な仕事の1つ。より高性能なAIを作るために日夜努力を重ねていますよ。
求められるスキルについて
一体どんなスキルがあればこの職業に就くことができるのでしょうか?
AIエンジニアに求められる能力の目安は以下の通りです。
- 数学が得意、または苦手でない
- ITエンジニアとしての一定のスキル
- 機械学習・データ解析の知識
大学で情報科学を専攻していると有利かもしれません。
他にも、AI開発には必須とされているプログラミング言語「Python」を扱えることも重要でしょう。
AIエンジニアになるためのルートとは
学生の方にオススメなのは、大学で理工系や情報系の学部に通う、専門学校でAIについて学ぶという2パターンです。
必要な資格などが存在しないため、
社会人の方にはAIエンジニアを目指すためのプログラミングスクールに通うことをオススメ。
競争相手が少ないうちに、さっさと就職してしまうことも1つの手です。
子どもたちとAIエンジニア
今は漠然とした職業のAIエンジニアですが、将来の日本を支えていく子どもたちにとっては当たり前の職業になっているかもしれません。
たった10年でスマホが必需品レベルのツールになったように、更に重要になっていく可能性が高いです。
そんなIT化社会の中で、子どもの手に職を付けさせるという意味で先取りしておきたいのがプログラミングです。
義務教育の一環として授業が始まっていますし、子どもの将来設計で困ったときに保険として使えるメリットがあります。
あらゆるITエンジニアが十数年以上も不足すると言われている日本で、仕事に困ることはなくなるかもしれませんね。
10年後も必要とされるエンジニアになる
プログラミング言語の世界はこれまでのアナログ技術と比べ、数倍~十数倍のスピードで進化を続けています。
ここまで解説したように、今現在は通用する技術・スキルであったとしてもそれが生涯通用するなんてことはまずありません。
常に勉強を続け、スキルのアップデートを続けていかなければならないのもITエンジニアの宿命なのです。
AIの世界は奥深い
このページだけでは説明しきれないほど、AIの世界は奥深くて面白いです。
コンピューター黎明期から色んな人達が研究している分野なので、気になった人はどんどん調べてみてください!
そして、これからのIT社会の中で、AIと人間は切っても切れない関係になるでしょう。
そんな世界にいち早く携われることは大きなアドバンテージですので、
将来設計を考えている人は是非前向きに検討してみてくださいね。